ラックの増設に伴い、ラックごとの搭載サーバを管理することを目的として導入されました。
併せて、サーバ・ネットワーク機器のラック搭載シミュレーションや、重量・電力量シミュレーションをすることができるようになり、管理効率を上げることができました。
また、こういった設備管理システムは初期登録に時間がかかる場合がありますが、当システムはインポート機能が充実しており、少ない工数で登録できました。
その他として、下記の課題があり、解決する事ができました。
・(課題)データセンター定期点検のため分電盤の通電を止める事となったが、配電しているラックが管理されておらず、確認に手間取った。
・(解決)分電盤の各回路から配電先のラックが一覧で把握できるようになった。
・(課題)毎年、経理部から機器の棚卸を依頼されるが、サーバの追加メモリやHDなどは筺体の中なので、目視出来ず、確認に手間取った。
・(解決)追加機器も2次元バーコードを筺体に貼る事で、何がどこに追加されたかを管理出来る様になった。
・(課題)以前HW障害によるシステム停止が発生し、数ヶ月後にその時の状況を聞かれたが、記録を探すのに手間取った。
・(解決)ハードウェア障害の状況やインシデント番号なども管理出来るようになり、上位システムとインシデント番号で連携出来るようになった。
・(課題)ラックに供給する必要な電力を机上計算で行っていたが、積載機器の入替が頻繁に行われるため、効率的な配電管理が出来なかった。
・(解決)事前に消費電力のシミュレーションが行えるようになり、 空き容量を把握出来る様になり、効率的な配電管理が出来る様になった。
・(課題)ホスティングサービスを展開しているがラックに積載したサーバと顧客の関連付けをExcel台帳で行っているため、顧客からの問合せ対応に時間がかかっていた。
・(解決)顧客毎の使用機器が一覧で見られる様になり、スムーズな対応が出来るようになった。
・(課題)ホスティングサービスを展開しており、同メーカのサーバ機器を必要都度、購入していたが、購入時期が異なるため、保守期間もまちまちになっており、手続きが頻繁でそのための工数が嵩んでいた。
・(解決)同メーカ機器やその保守期間を一覧で見られるので メーカと交渉し、契約期間を揃えたり、保守費用のディスカウント交渉の材料にする事ができ、管理工数だけでなく、コストの削減にもつながった。又、サーバ数量を把握する事で、サーバメーカに対し機器導入時のボリュームディスカウントの材料として使う事が出来た。
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