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生まれ育ちは同じでも

Aです。オフィスが移転してから初めての夏を過ごしております。

 

現在のオフィスは以前よりも私が利用する駅から近いので外を歩く時間が少なくなりました。

日中はエアコンの下で仕事をするので、あまり暑さを感じていないうちに9月が迫っていて不思議な気持ちになります。

 

雨が多かった今月の涼しい休日に、家族で群馬県の金山城跡を観光してきました。

山城なので山道を歩くことになったのですが、

その道中で細い橋の下にキノコを見つけた妹がこのように申しました。

 

「こういう場面って、よくあるよね。キノコを採ろうとして足を滑らせて……」

 

私の頭には瞬時に物語の主人公が足を滑らせて橋から山の斜面を滑り落ち、

気づけば桃源郷のような異世界に迷い込んでしまった―
のような場面が思い浮かびました。ところが妹が続けて言うには、

 

「イケメンが腕を掴んで助けてくれる」と。

 

あまりにも異なるお互いの思考に妹と笑い合いました。
同じ物事を見ていても、思うことは人によって全く違うというのはよくあります。

自分の世界が広がることもあれば、衝突することも多いでしょう。

学生時代、中国戦国時代の詩人屈原を仁義の人だと讃えた一文について、講義で問われたことがありました。

 

「仁」とは思いやり。「義」とは何か。

 

辞書で調べた解答をする学生に対し、先生はこのように仰っていました。

 

ここでは現代でいう「正義」をいうのではない。
「義」は「宜」に通ずる。あらゆる人が皆納得できるような答えを見出す判断力をいうのである。

 

誰もが頷くような着地点を示すことは易くないと思います。
普段から自らの考えと異なるもの、相反するものでさえも謙虚に耳を傾け、

さらにそれについて真摯に考えるような姿勢がなくてはそのようなことはできないでしょう。
なるほど、徳の代表とされる一字なだけはあるなと思います 。

 

多くの異なる考えを納得させられる力というのは、様々な状況に柔軟に対応できる力でもあると思います。
人とのかかわり合いでも、仕事でも、趣味に対してでも、自分を高めるために意識していたい一字であります。

 

義を修めていたならば今回の場合私は妹に対して、
「なるほど、では滑落した主人公が迷い込んだ異世界で出会ったイケメンと恋に落ちる、というのはどうかね」
とでも、とっさに提案して格好良くさらにその場を盛り上げることができたのでしょう。(そういうことではないですね)

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