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あや織ること

Aです。おかげさまで社会人2年目となりました。

 

向夏、六月も半ば。季節の変化を感じる時期になりました。

夏の足音が聞こえ始めた、ちょうど昨年の今頃。

会社帰りに浴衣の反物を探しに、よく寄り道をしておりました。

和裁のできる母に教わり、自分の浴衣を作ってみたいと思っていたのです。

 

何日もかけて選んだ反物を持ち帰った時は、さっそく鋏を入れるものと思っていたのですが、

母いわく、まずは生地をどう組み合わせ文様をどう見せるか、よく考えるのが大変重要との事でした。

生地の縦横の組み合わせをいろいろと試してみると、

文様の見え方が様々に変化し、随分と違う印象になることがよくわかりました。

 

文様の「文」(もん)と同じ字で「ぶん」と読む時は、文章、文書のイメージになりますが、

こちらもその書き方次第で大きく印象の変わるものであります。

先日ビジネス文書のセミナーを受講したのですが、

簡潔なビジネス文書の中で伝えたいことをより適切に表現することの難しさを痛感しました。

 

後漢時代の字義解説書『釋名』(劉熙)は、「文」という字について以下のように釈きます。

 

“文とは衆采を会集して以て錦繍を成す。衆字を会集して以て詞誼を成す。文繍の如く然り。”

 

 

「文」は色糸から成る絹織り、線からなる文様。それらが意味を持って文字となり、その文字の織物が文章となる。

 

線から成る字で文章を書くことは、糸から成る文様を織ることなのだと思うと、

文章を書くことはとても美しい事のように思えます。

 

美しい文様を織るにはたくさんの経験が必要であることでしょう。

良き文により多く触れ、文字織る力をつけていきたいと思います。

 

ところで浴衣は、残念なことに今年の夏祭りに間に合いそうにありません。

こちらは年内になんとか仕上げたいものです。

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